固定比率 ( こていひりつ )とは?
固定比率とは、保有する「固定資産」が、どの程度「自己資本」によってまかなわれているのかを示す指標。貸借対照表の資産の部における固定資産の合計と、自己資本との比率で、長期的な視野での財務の健全性を見ることができる。
計算式は、「固定比率(%)=固定資産÷自己資本(=純資産-新株予約権-少数株主持分)×100」。
固定資産は1年以上にわたり使われる資産であるため、この購入に際しては返済義務のない自己資本でまかなうのが、資金繰りの面から好ましいといえる。そのため、一般的にこの指標が低いほど好ましい。目安として100から120%が健全とされる。100%未満の場合は、自己資本が固定資産の全てをまかない、さらに残っている財務状況で理想的とされる。一方で100%以上の場合は、固定資産の購入を負債に依存していることを意味するため、財務の健全性は低下する。