分社化 ( ぶんしゃか )とは?
分社化とは、 企業の一部を本体から切り離し独立した子会社化すること。
分社化のメリットは、経営の効率化や責任の明確化、複数後継者がいる場合の後継者問題の回避、各種税額軽減策が挙げられる。逆にデメリットとしては、各社間のセクショナリズムの発生や、人事、経理、総務等の業務肥大化、各社の均等割りの発生が挙げられる。
日本において分社化が注目されてきた背景には、企業の国際化が激化し、日本企業が機動的に組織を再編する必要性が生じてきたことや、株式市場の評価が企業経営に大きな影響を与えるようになったことがある。これを受けて、2000年の商法改正では会社分割制度が設けられ、債権者の個別の同意を得ることなく会社分割が行えるようになった。
しかし最近では、一度分社化された子会社を再編、統合する動きが見られる。これは子会社があまりにも機能に特化しすぎ、本来、本社が発揮していた総合力や機動力が損なわれてきたためである。