カンパニー制 ( カンパニーせい )とは?

カンパニー制とは、企業が多角経営や地理的な拡大をはかる場合に事業ごとや地域ごとに事業部門に分ける制度のこと。それぞれの事業部門をカンパニーと呼ぶ。似た制度として事業部制組織があるが、カンパニー制は事業部制組織よりも独立性や自主性が高いものとなっている。

各カンパニーにプレジデントなどと呼ばれる長をもうけ、自己決裁権限を強め、事業部制組織の事業部よりも自己完結性を強化している。損益計算書以外にも貸借対照表を作成し、資産の管理にも責任を持つ。

日本では1994年にソニーがカンパニー制を導入したことが最初となっており、その後いくつかの企業がカンパニー制を取り入れている。ただし、カンパニー制ではカンパニーごとの経営資源を持つため、全社で共有することが望ましい経営資源が、共有できないというデメリットが生まれる。こうしたデメリットを解消する工夫もなされているが、一方でカンパニー制を事業部制組織に変更して緩和する動きもある。

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