交易利得 ( こうえきりとく )とは?

交易利得とは、一国の財貨と他国の財貨との数量的交換比率である交易条件が、変化することによって生じる貿易の利益(実質額)のこと。

交易利得が増加したというのは、同じ量を輸入するために必要な輸出の量が少なくなったということである。自国から同じだけの輸出を行った時、交換される海外からの財やサービスの輸入品の量は条件によって異なり、この変動で、実質所得が増加する。交易利得とは、ある年度を基準とした、輸入価格と輸出価格の変動差異で、その差によって生じる実質所得といえる。実質所得の変化を求める際に最もよく用いられる実質GDP(実質国内総生産)の計算は、海外生産分の物価変動を打ち消してしまうため、交易利得を入れた指標は、実質GDI(実質国内総所得)として併記されている。

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