ホットマネー ( )とは?

ホットマネーとは、短期運用するための資金のこと。ヘッジファンドなどが投機目的で、大きい額のホットマネーを一度で動かす。主に各国間での金利差や、為替変動を狙って利益を上げるためになされる投機となっている。資金が流動的な動きを取ることも特徴のひとつで、国際金融市場を動き回り、かき乱している。

例えば1997年に起きた、タイを中心とするアジア通貨危機では、ヘッジファンドによるホットマネーの空売りが原因とされている。過大評価されていたアジア諸国の通貨に空売りを仕掛け、買い支えることができなくなったアジア各国がそれまでのドルペッグ制から、変動相場制に移行して通貨価格が急激に下落している。1992年には英国のポンドで同様のことが起こっている。

また、投機目的以外にも、自国通貨の不安定である場合に、安全な外貨に資本移動する場合の資金もホットマネーと呼ぶ。

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