パーシェ指数 ( パーシェしすう )とは?
パーシェ指数とは、ドイツの経済学者、(1851-1925)が提唱した指数のこと。今年(比較年)の取引数量ウエイトで加重平均した総和をいう。今年の生活(比較年の消費動向)をするのに必要な購入費用が「基準年よりどれだけ増えているか」を示すもので、今年の財の数量をもとにした価格比較といえる。
算出式は、パーシェ指数=(調査時点の価格×調査時点の数量)/(基準時の価格×調査時点の数量) 。
パーシェ指数を用いて計算するものに、GDPデフレーターがある。例えば、Aという財とBという財の2つの財の価格でGDPデフレーターを計算する場合の算式は、GDPデフレーター=(調査時点のAの価格×調査時点のAの取引数量+調査時点のBの価格×調査時点のAの取引数量)÷(基準年のAの価格×調査時点のAの取引数量+調査時点のBの価格×基準年のAの取引数量)。
パーシェ指数では、分子と分母で調査時点の数量を乗じることになっているが、調査時点の数量がすべての財で同じでない限り、調査時点の数量で約分することができないため、両方乗じる必要がある。ただし、この値を入手するのは大変困難であることが多い。代わりに、基準年の取引数量ウエイトで加重平均した総和をラスパイレス指数という。
関連用語
- CPI 【消費者物価指数】
- GDPデフレーター
- ラスパイレス指数
- 企業物価指数
- 物価
- 名目GDP 【名目国内総生産】
- 実質GDP 【実質国内総生産】
- GDP 【国内総生産】
- 製品
- デフレ 【defration】