コンディショナリティ ( )とは?

コンディショナリティとは、国際的な金融協力や外国為替相場の安定を図る目的で設立された国際協力機関である国際通貨基金(IMF)が、開発途上国に融資を行う場合に、経済再建の条件を課し、その履行を義務づけること。金融支援を要請した国に対しては、財政金融政策、経済構造改革に至るまで、厳しい経済の調整プログラムが要求される。コンディショナリティと救済融資が合意した場合、IMFは1〜3ヶ月ごとに、コンディショナリティで求めた経済政策が正しく実行されているかチェックする。IMFの本部はワシントンDCで、加盟国は184カ国以上。その加盟国の出資金を原資として、国際収支が悪化した国に融資を行っている。

本来の役割は、外国為替相場の安定を図る目的で、国際通貨に関する協議を行うことであったが、1973年に、世界の通貨システムが固定相場制から変動相場制へ移行したことでその役割が変わり、現在は、加盟国の国際収支不均衡を是正するために、加盟国の出資金から支援融資を行うことや、開発途上国に財政融資を行うことになっている。

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