クレジットデリバティブ ( )とは?

クレジットデリバティブとは、貸付債権や社債などの信用リスクを取引する金融派生商品(デリバティブ)のこと。従来のデリバティブが株価や為替の変動といった市場リスクを取引するのに対し、クレジットデリバティブでは、企業の倒産債務不履行などの信用リスクを取引する。代表的なクレジットデリバティブとしては、クレジットデフォルトスワップ(CDS)が挙げられる。

CDSでは、債権を保有している金融機関などのプロテクションの買い手が信用リスクをヘッジするかわりに、プロテクションの売り手にプレミアムと呼ばれる保険料を定期的に支払う。債務不履行が起こった場合には、プロテクションの売り手が買い手に対し、損失分を支払うことになる。CDSのほかに、ファーストトゥデフォルトスワップ(FTD)、トータルレートオブリターンスワップ(TROR)などのクレジットデリバティブがある。

クレジットデリバティブは相対取引となり、取引条件や価格決定がさまざまで、流動性が低いことが課題だったが、国際スワップデリバティブ協会(ISDA)によって契約書の標準化が進められ、取引が拡大している。

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