みなし公務員 ( みなしこうむいん )とは?
みなし公務員とは、公務員ではないものの、公共的な団体、民間企業に勤め、職務内容が公務に準じている者のこと。公務員と同様に守秘義務が求められるほか、贈収賄罪や公務執行妨害罪などの対象になる。また、原則的に副業が禁止され、ストライキなどの行動にも制限がかけられる。なお、公務員と同様に扱われるのは刑法などの罰則に関することのみで、給与体系などは公務員とは別のものとなる。
職員や社員がみなし公務員となる法人では、法人の設立根拠となる法律などにみなし公務員規定が定められている。たとえば、日本銀行に関する日本銀行法、NTTに関するNTT法などにみなし公務員規定が存在し、日本銀行職員やNTT社員はみなし公務員とされる。そのほか、指定自動車教習所の検定員、日本たばこ産業社員、日本郵便社員、駐車監視員などが、みなし公務員の代表例である。
なお、国立大学と国立病院はともに2004年度から独立行政法人化されたが、国立大学の職員が非公務員化され、みなし公務員となったのに対し、特定独立行政法人となった国立病院では、職員は国家公務員のままである。