WTO ( ダブルティーオー )とは?
WTOとは、スイスのジュネーブに常設事務所が置かれている、自由貿易を促進するための国際機関。1995年に前身のGATT(関税および貿易に関する一般協定)が解消されてWTOが成立した。現在、世界で150カ国近くの国が加盟している。
WTOではラウンド(多角的貿易交渉)を通して、国際貿易に関するルール作りを進めている。貿易ルール策定の対象となるものは物品だけでなく、金融・知的財産権・サービスなども含まれる。最新のラウンドは2002年の2月に始まったドーハラウンドでは貿易の障壁を取り除くことが議論されたが、欧米などの先進国と発展途上国の激しい対立により2006年7月にラウンドの中断に追い込まれた。
また、1986年から1994年にかけて行われたウルグアイラウンドでWTO協定が制定され、WTO加盟国の権利義務関係が明確で公正明大な貿易をするように規定している。グローバル化が進みモノやサービスの国境を越えた移動がますます盛んになるなかで、WTOは公正な貿易の実現のために大きな役割を果たしている。
関連用語
- GATT 【関税及び貿易に関する一般協定】
- 貿易
- ウルグアイラウンド
- 自由貿易協定 【FTA】
- 最恵国待遇
- TPP 【環太平洋パートナーシップ協定】
- 関税 【tariff】
- ダンピング 【不当廉価】
- 内国民待遇
- 自由貿易 【FT】