MM理論 ( エムエムりろん )とは?
MM理論とは、完全市場を仮定すれば、企業の資本構成および配当政策は企業価値に影響を与えないという定理。モジリアーニとミラーによって提唱されたことから、「モジリアーニ&ミラーの定理」または「MM理論」と呼ばれる。
具体的には、完全市場の下では資本構成は企業価値に影響を与えないという定理が「第1命題」、完全市場の下では配当政策は企業価値に影響を与えないという定理が「第2命題」となっている。MM理論で仮定されている完全市場とは、取引費用や税金が無く、投資家にとってインカムゲインとキャピタルゲインは無差別であり、情報の非対称性はない、という市場である。
MM理論は完全市場を前提とする理論であることから、完全市場でない現実のマーケットにおいては、資本構成や配当政策は企業価値に影響を与えるとされる。
関連用語
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