臨時償却 ( りんじしょうきゃく )とは?

臨時償却とは、当初は予見できなかった外的な事情によって、減価償却資産の機能が正規の減価償却計算よりも著しく低減した場合に、臨時で減価償却すること。臨時償却の措置として、耐用年数を短縮する方法と残存価額を修正する方法の2通りがある。臨時償却は過年度の減価償却累積額を修正するかたちになるため、特別損失として処理することになる。

臨時償却は、臨時損失とは異なる。臨時損失は災害や事故といった理由で固定資産の価値が低減した場合に、価値が低減した分の簿価を切り下げること。

また臨時償却は、減損損失とも異なる。減損損失は資産の収益性が低下し、投資額の回収が見込めなくなった場合に、一定の条件のもとで現実の回収の可能性に合わせて、帳簿価額を減額すること。

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