特定支出控除 ( とくていししゅつこうじょ )とは?

特定支出控除とは、確定申告で特定支出の金額を差し引くことができる制度のこと。給与所得者の年中の特定支出の合計額が給与所得控除額を超えたときに適用される。

特定支出としては、(1)一般の通勤者として必要と認められる通勤のための支出、(2)転勤に伴う転居のために必要と認められる支出のうち一定のもの、(3)職務に直接必要な技術や知識を得ることを目的として研修を受けるための支出、(4)一定の資格を除いた職務に直接必要な資格を取得するための支出、(5)単身赴任などの場合で、勤務地または居所と自宅の間の旅行に必要な支出のうち一定のもの、が挙げられる。

特定支出は、いずれも給与の支払者が証明したものに限られる。また、給与の支払者から補てんされる部分があり、補てん部分に所得税が課税されていないときは、その補てん部分は特定支出から除かれる。

特定支出控除を受けるためには、確定申告を行う必要がある。特定支出に関する明細書および、給与の支払者の証明書を申告書に添付するほか、搭乗や乗車、乗船に関する証明書や支出した金額を証する書類を添付または提示する必要がある。また、給与所得の源泉徴収票の添付も必要となる。

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