東京国際金融センター構想 ( とうきょうこくさいきんゆうセンターこうそう )とは?

東京国際金融センター構想とは、東京をアジアで中心的な金融拠点とすることを目指す構想のこと。2014年5月に日本経済研究センター、大和総研、みずほ総合研究所の3シンクタンクが「東京金融シティ構想」として共同発表した提言を受け、東京都などが取り組みを進めている。

2020年の東京オリンピック開催が決定し、世界から注目を集めることを契機に、国際金融における東京の地位を高めようという構想であり、ニューヨークのウォール街、ロンドンのザ・シティに並ぶ金融拠点を目指す。また、成長著しいシンガポールや香港から、アジアの金融拠点の座を取り戻すという意味合いもある。東京都では2014年5月より検討タスクフォースを設置し、金融実務関係者との意見交換会を経て、同年7月には東京国際金融センター構想実現に向けた20項目の取り組みを発表した。

20項目の取り組みは、海外の企業や人材がビジネスをしやすい環境づくり、国内外の資金を成長分野へ呼び込む仕組みづくり、国内の金融資産を預金から運用へと広げる商品開発、人材の育成といった4分野に分けられ、都単独でなく国や民間と協働で取り組むものも含まれる。そこで、2014年9月には都と国、民間による「東京国際金融センター推進会議」が設置された。

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