早期離職 ( そうきりしょく )とは?
早期離職とは、企業に就職または転職したものの、数年以内のごく短い期間で退職すること。とりわけ、早期離職する若者が多いことが社会問題となっている。
厚生労働省の調査によれば、新卒後の3年以内の離職率は、大卒者で約3割、短大、高卒者で約4割、中卒者で約6割となっており、大卒者の約3人に1人が3年以内に就職した会社を辞めている。また、3年以内の離職のうち、1年以内に離職している割合が大きく、新入社員が企業に定着しないという状況がある。
早期離職は、企業側にとっては採用や人材育成にかかるコストが増加するというデメリットがあり、一方、若者にとっても退職後、希望する転職ができるとは限らず、正規雇用から非正規雇用になるなど、労働条件が悪化するリスクやデメリットがある。
早期離職が起こる要因としては、本人の希望と仕事内容とのミスマッチや、企業に若者を受け入れる環境が整っていないことなどが指摘されている。