新公共経営 ( しんこうきょうけいえい )とは?

新公共経営とは、公共部門に民間企業の経営手法を導入すること。英語表記はNew Public Managementであり、略称はNPMとなっている。

1980年代後半以降、イギリスやニュージーランドにおいて成長した考え方で、効率的で質の高い行政サービスを目指して行われる。1990年代に入ると、財政赤字に苦しむアメリカでも導入された。日本では1996年の三重県による事務事業評価システムの導入が初めての本格的なNPMの取り組みだと言われている。

NPMの基本方針は、結果主義の導入、市場メカニズムの活用、顧客中心主義、簡素な組織編成の4点が挙げられる。なお、結果主義の導入とは、予算執行後の成果を正しく評価することで、実施前に成果を予測することも含む。また、市場メカニズムの活用とは、行政サービスを担う民間企業の参入を促し、行政部門のコストを削減することである。ほか、顧客中心主義とは、住民を顧客とみなし、住民が満足を得られるように努めることで、簡素な組織編成とは、迅速な意思決定ができるように現場に権限を委譲し、組織を簡素化することである。

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