慣習価格 ( かんしゅうかかく )とは?
慣習価格とは、社会習慣において、消費者の意識の中に一定の価格が定着しているような状況で形成された価格のこと。具体的には、自動販売機の清涼飲料水やタバコなどがある。
一度この慣習価格が形成されると、それは非常に固定的なものとなる。そして多少、価格を下げたとしても需要はあまり伸びない。逆に、多少価格を上げると消費者は敏感に反応して、その需要は大幅に減る。
そのため、例えば原材料の高騰などにより生産コストが上昇した場合でも、数量や容積の削減、品質の低下などによって調整が行われて、価格が維持される傾向にある。