後発事象 ( こうはつじしょう )とは?

後発事象とは、決算日以後に発生した、財務諸表に影響がある会計事象のこと。後発事象には修正後発事象と開示後発事象の2つに分けられる。

修正後発事象は、修正する必要がある事象のことで、財務諸表に影響がある事象は決算後に起きるが、その実質的な原因が決算日現在にすでに存在しているもの。決算日現在の状況に関連する会計上の判断や見積りをするうえで、追加の証拠やより客観的な証拠を提供する。従って、重要な事象については財務諸表の修正を行う事が必要となる。

例えば決算日後に販売先が倒産し、決算日時点の売掛金の損失が裏付けられた場合は修正後発事象に該当し、貸倒引当金を追加計上することになる。

開示後発事象は、個別注記表への記載や財務諸表への注記をする必要がある事象のことで、発生した事象が決算日時点の財務諸表には影響しないが、翌期以降の会社の財政状態や経営成績に重要な影響を及ぼし、財務諸表に影響を与えるもの。

例えば決算日後に重要な営業の譲渡、重要な新株の発行、多額な社債の発行、子会社の設立などをした場合は開示後発事象に該当し、その旨を個別注記表や財務諸表に注記して開示する。

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