委託加工貿易 ( いたくかこうぼうえき )とは?

委託加工貿易とは、加工貿易のひとつ。委託加工貿易では加工を引き受ける業者を「受託者」と呼び、原材料等を供給し、加工を依頼する者を「委託者」と呼ぶ。海外の委託者から原料の全部または一部を受け取り、国内の業者が加工してた製品を委託者へ輸出する「順委託加工貿易」と、国内の委託者が外国の業者に原材料を提供し、加工された製品を輸入する「逆委託加工貿易」がある。委託者は原料と加工された製品の所有権を保有し、加工費や加工中の危険も負担する。

第二次大戦後の日本は順委託加工貿易を行い、受託者として経済を発展させてきたが、国内の人件費が高くなってきてからは、逆に人件費の安い国に加工を委託しており、逆委託加工貿易が増えている。特にユニクロなどのグローバルメーカーは大規模な逆委託加工貿易を展開している。

外為法では、順委託加工貿易は原則自由となっているが、逆委託加工貿易については1980年12月1日以降、特定の加工に使用される革、毛皮、皮革製品などの「指定加工原材料」の輸出に限り、経済産業大臣の承認が必要である。

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