基礎利益 ( きそりえき )とは?

基礎利益とは、生命保険会社のフロー収益を表す指標のひとつ。生命保険会社の本業のもうけを表す指標で収益力を示す。生命保険会社の経常利益から、有価証券の売却損益や臨時損益を差し引いて、基礎的な期間収益の状況を表すもので、2001年3月期決算から導入されている。一般事業会社の営業利益や銀行の業務純益に近い指標とされている。

損益計算書に項目がないため、生命保険会社では、ディスクロージャー誌(保険業法で定められた「業務及び財産の状況に関する説明書類」)において項目を設け開示している。資本力を示すソルベンシー・マージン比率の算定方法をより厳格化したことに加えて、収益力を示す基礎利益を導入することで、生命保険会社の健全性の基準がよりわかりやすくなり、異なる決算年度間の比較も容易にできるようになっている。

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