地位確認 ( ちいかくにん )とは?

地位確認とは、自分の権利などの存在を確認すること。また、確認するために訴え出ること。会社から解雇された従業員が、解雇は無効だとして、従業員の地位を確認する労働訴訟が代表的な例である。

地位確認の労働訴訟では、解雇された従業員が解雇無効を主張し、職場への復帰を求める。判決で解雇が無効であり、労働契約上の従業員としての地位が確認された場合、会社は未払いの賃金を支払わなくてはならない。裁判では、懲戒解雇の場合は事由が適切であるか、普通解雇の場合は30日前に解雇予告があったかなど、解雇の妥当性や有効性が争点となる。

ただし、判決で従業員の地位が確認されたり、判決前に和解した場合でも、実際に職場に復帰するのは困難であり、金銭解決となるケースも多い。なお、地位確認の訴訟中に、雇用保険失業給付を受ける際は、解雇無効を主張する立場と矛盾しないように仮給付として受け取る必要がある。

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