商業登記 ( しょうぎょうとうき )とは？
商業登記とは、企業が代表者、事業内容などといった会社概要に関する一定の事項をあらかじめ法務局に登記しておき、情報を開示しておく制度。企業と取引をしようとする者が不測の損害を被ることのないように、あらかじめ法務局などで情報を得ることができるため、迅速な商取引を促す効果がある。一方、商業登記をする企業にとっては信用を保持することにつながる。
かつては登記簿を閲覧や登記簿謄本もしくは抄本を交付する方式だったが、現在は電子データとして保存されたものを印刷する形で閲覧することができる。印刷されたものを登記事項証明書という。
役員の交代や増資などにより、会社概要に変化があれば登記の内容を変更する義務がある。もし変更を怠った場合は100万円以下の罰金が課せられることもある。登記を閲覧する側にとっては、定期的に登記を更新しているか、所在地等が登記と一致しているかなどが信用度をはかるポイントとなる。
商業登記は法務局やその支局である登記所で、申請書に記入して提出することで作成できる。原則として企業の代表取締役が申請しなければならないが、何らかの理由で申請できないときには代理人でも可能となっている。