包括利益計算書 ( ほうかつりえきけいさんしょ )とは?

包括利益計算書とは、企業が営業活動から得た収益のみではなく、保有する純資産価値の増減から生じる包括利益を含めた計算書のこと。国際財務報告基準では、取得原価よりも時価を重要視しており、損益計算書にあたる財務諸表として包括利益計算書の作成が求められている。

収益から費用を差し引くなどの段階を経て、当期純利益を算出し、包括利益を加減する。包括利益には為替換算調整勘定、繰延ヘッジ損益、売却可能有価証券などの評価差額がある。

包括利益を重要視した国際会計基準を採用した企業では、営業活動による利益のみならず、資産価値の増減を意識した経営に取り組む必要が生じる。例えば海外支店子会社に対する投資に関しては、包括利益を意識しながら、撤退や売却などの判断をする必要がある。

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