円円スワップ ( えんえんスワップ )とは?
円円スワップとは、同一通貨間で異なる金利を交換する金利スワップ取引のうち、円金利を交換するもの。「スワップ」とは、英語で「交換する」という意味である。
他の金利スワップと同様、同じ期間の固定金利と変動金利を互いに交換する取引がよく用いられる。具体的には、固定金利建ての債務者は変動金利へ転換することで、金利下降のリスクを抑えられ、変動金利建ての債務者は固定金利へ転換することで、金利上昇のリスクを抑えられる。
また、同じ期間同士での取引だけでなく、長期の資金を扱う生命保険会社と短期の資金を扱う銀行の間で円円スワップが行われることもある。スワップ取引で期間を調整することで、銀行が長期資金である住宅ローンを調達できる仕組みとなっている。
日本では、長期貸出の金利は長期プライムレートによって形成されてきたが、円円スワップ取引が増加したため、スワップレートの上下に合わせて長期貸出金利が頻繁に更新されるようになった。現在では円円スワップレートが日本での長期貸出の際の基準金利とみなされ、「対6ヶ月LIBOR」や「対6ヶ月TIBOR」のスワップレートは代表的な指標として公表されている。
関連用語
- スワップ 【swap】
- スワップポイント
- 変動金利 【variable rate】
- 金利 【money rate】
- 金利スワップ
- 固定金利 【fixed rate】
- 豪ドル 【AUD】
- TIBOR 【Tokyo Inter Bank Offered Rate】
- 通貨ペア 【取引通貨ぺア】
- レバレッジ 【leverage】