供給予備率 ( きょうきゅうよびりつ )とは?
供給予備率とは、最大電力需要に対して、供給が可能な電力量の割合を示す指標のこと。電力供給予備率ともいう。電力会社は通常、いかなる場合でも電力を供給できるように、発電所等の供給設備の不具合や故障といったトラブル、気温上昇等による予想外の電力需要増加に備えて、ある程度の予備の供給力を発電施設に保持している。この予備の供給力が「供給予備力」であり、最大電力需要に対して供給予備力の比率を示したものを「供給予備率」と呼ぶ。
供給予備率は、(ピーク時供給力-予想最大需要)÷予想最大需要×100という計算式で求められ、時期に応じた供給予備率が保たてるように、供給予備力が用意される。日本においては、通常7-10%の供給予備率を保持することが一般的とされる。電力需要の平均値は約3%の誤差が生じることがあるが、誤差が生じた場合でも約4-7%の余力が蓄えられていることになる。
供給予備率が3%を下回った場合、発電力の不足による大規模な停電を防ぐために、計画停電が実施される可能性がある。逆に供給予備率に余裕がある場合は、余剰電力を他の電力会社へ融通することも可能となっている。