ロードプライシング ( )とは?
ロードプライシングとは、特定の道路や地域、時間帯における自動車利用者に対して課金する施策のこと。とりわけ、都市中心部において、過剰な交通量を抑制する目的で課金を行うことを指す。
広義では、高速道路や有料道路で建設費償却のために通行料金を徴収することも含まれる。しかし、一般的には都市中心部において、交通量を減らし、渋滞や大気汚染を緩和することを目的として、一般公道を含む道路の通行に課金することを意味する。
第二次世界大戦後、世界中でモータリゼーションが爆発的に進行したため、各国では道路容量の拡大と高速道路網の整備が進められた。しかし、同時に交通事故、大気汚染、騒音などが大きな社会問題となった。また、道路の新設拡張も限界に達したため、交通渋滞が慢性化した。そこで、大気汚染や交通渋滞を解決する手段として、1990年代以降にロードプライシングが注目されるようになった。
ロードプライシングは課金によって収入を得ることが本来の目的ではなく、あくまでコストを意識させ、自動車による交通需要を減らすことが目的である。ちなみに、副産物ともいえる課金によって得られた収入は、自動車の代替となる公共交通の拡充を図るために用いられることが多い。
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