バウチャー制度 ( バウチャーせいど )とは？
バウチャー制度とは、バウチャーとは、クーポン券や商品引換券を意味する英語であり、個人を対象とする補助金のこと。バウチャー制度とは私立学校の学費などを、クーポンを交付して補助し、利用者がより自由に学校を選択できるようにする制度のこと。教育の選択権が確保できることに加え、学校側も競争によりサービスが向上するといった考え方に基づく。そもそも教育バウチャーは、アメリカの経済学者ミルトン・フリードマンがその著書『選択の自由』の中で、バウチャーという言葉を使って学校教育における競争の重要性を主張したことが契機である。このように選択による競争を本質としたバウチャー制度は日本をはじめ、構造改革を進める各国で取り入れられている。現在では教育に限定されず保育や介護サービス等の利用においてもバウチャー制度の導入が提案されている。しかし、バウチャー制度を取り入れるにあたり、バウチャーの配布は私立学校のエリート化を加速し、学校の格差を助長するものだという声もあがっている。