ネッティング ( )とは?

ネッティングとは、お金の受取りと支払いを帳簿上で相殺しあうことで、実際の取引金額を小さくすること。複数の主体間で複数の金融取引を行った場合に、その債権債務を相殺して差額分だけを決済する。一定の期日に、債権から債務を差し引いた差額を決済することから、差額決済とも呼ばれている。複数の取引の全てを決済していると、莫大な手間とコストがかかるため、ネッティングにより、取引に伴うリスクの低減や、為替手数料や事務処理費用の削減、決済資金の削減などの効果がある。

日本の株式市場では、2003年に国債市場の主要機関である証券会社や銀行、短資会社などの共同出資により株式会社日本国債清算機関が設立されており、ここで、ネッティングや債務引受け、決済指図、などが行われており、買い手も売り手も決済上の相手方リスクを負うことなく、ネッティングにより決済量を大幅に減少させた上で、安全かつ効率的に決済することが可能となっている。

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