ドレッシング買い ( )とは?

ドレッシング買いとは、企業や年金基金などの決済において、有価証券の評価は期末時価で行われることから、決済期末に株式の評価額を上げるために、買い注文が入ることをお化粧買いという。期末の株価を上げておくと、企業にとっては決算上有利になるため、決算を意識して見た目を整えるという意味でドレッシング買いとも呼ばれている。

期末の保有株式の評価額を上げるために、ファンドなどの大手が自己保有の株式に買いを入れる場合も多い。この現象のために、期末の買い注文が、通常の投資家の判断によるものなのか、人為的意図を持ったものなのか判断するのが難しい。

多くの投資家は、期末のお化粧買いによる価格変動を予想、利用しようと考えるが、結果的にはほかの多くの要因が株価変動に影響するため決まったパターンは見られない。つまり予測し利用することは難しく、期末にはお化粧買いという現象が起きる、そのお化粧買いを気にした投資家による落ち着かない価格変動が一時的に見られる、という理解にとどめて投資を行うことが重要である。

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