デットジュビリー ( )とは?
デットジュビリーとは、国家の債務を中央銀行の資金創出により帳消しにする施策のこと。経済学の観点からは非常識的な施策だが、先進国の債務残高が一向に減らずに増える傾向にある中で、債務問題を解決する手段として議論されている。債務免除の一種であり、徳政令にたとえられることもある。
方法としては、中央銀行が大量の通貨を発行し、自国の債務である国債を市中から買い集める。国債購入にあてた通貨は中央銀行の負債となるが、中央銀行は自由に通貨を発行できるため、買い集めた国債と負債を同時に放棄すれば、国家の債務を帳消しにできるという考え方である。
しかし、そのまま実行すれば自国の通貨の信用を損ない、通貨の暴落などの経済的混乱を招くため、各国が歩調を合わせて同時に債務帳消しを行わない限り、現実的ではないとされている。