ISO 9001 ( アイエスオーきゅうせんいち )とは?

ISO 9001とは、品質マネジメントシステムの国際規格のこと。企業などの組織が顧客のニーズに応えるためには、ニーズに関する情報を吸い上げ、製品やサービスに反映して提供する必要があるという考え方がISO 9001の根底にある。ISO 9001ではニーズを吸い上げることをインプット、吸い上げたニーズを反映することをアウトプットと呼んでおり、インプットをアプトプットに変換することをプロセスと呼んでいる。

絶えず変化する顧客ニーズに応えるために、プロセスを継続的に改善していくことが品質マネジメントシステムであり、品質マネジメントシステムの要求事項を規定しているのが、ISO 9001となっている。

ISO 9001を取得するには、規格に適合する仕組みを組織の中で構築することからはじめ、自社の業種に合った審査登録機関を選ぶ。日本適合性認定協会(JAB)が認定した多くの審査登録機関が同協会のホームページに掲載されており、そこから選ぶことができる。

なお、ISOとは製品やサービスの円滑な流通、経済や技術分野における国際協力の発展を目的に1947年に18カ国で発足した民間組織で、さまざまな物事に国際規格を設けている団体のこと。

ISO 9000シリーズは顧客満足度を向上させるための品質管理に関する国際規格で、電気製品、電子製品、造船などの分野で品質管理、品質保証の考え方が発展し、欧米各国がそれぞれの国で独自に設けた規格が、欧州市場統合を背景に規格統一が進んだ結果、1987年に発行された。発行当初ISO 9000シリーズには、ISO 9001〜ISO 9003まで分かれていたが、2000年に統合された。

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