DDS ( ディーディーエス )とは?

DDSとは、債権者が債務者に対して有する既存の債権を劣後化すること。通常は、金融機関の融資先に対する既存の貸付金を、劣後ローンに変えることを意味する。

DDSは債務者にとって、(1)実質的に債務超過の状態が解消されるため、財務状態が改善し、信用力や再建の可能性が高まる、(2)劣後化された債務については、他の全ての債権が完済されるまで元本返済が猶予されるため、資金繰りが改善されるなどのメリットを有している。

一方で債権者である金融機関にとっても、(1)財務の再構築を通した企業再生により貸出債権が健全化される、(2)最終的に債務者が返済の義務を負う点では同じであるが、「DES」や「債権放棄」といった手法とは異なり、「DDS」は債権の条件を変更するだけなので、比較的実行が容易であるというメリットがある。

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