高付加価値商品 ( こうふかかちしょうひん )とは?

高付加価値商品とは、製品の原価と売価の差である付加価値が大きい製品のこと。優れた技術力やノウハウ、他社が真似できないような技術が駆使され、市場のニーズに沿ったものであるほど付加価値が高くなる。例えば医薬品は開発費こそ高いが、原価と売価の差が大きく、高付加価値製品であるといえる。

資源に乏しい日本では、製造コストが常に高くなりがちであるため、高付加価値製品を生み出して技術立国となることが国際競争力の原動力となる。唯一無二の技術やノウハウを駆使した高付加価値製品をつくることは、他社との差別化にもつながり、作り手の強みになる。

ポーターの事業戦略類型のひとつである差別化戦略においては、高付加価値製品が重要視される。他社には真似のできない高付加価値によって利益を多くとる戦略で、低コストを実現するコストリーダーシップ戦略と反対の位置づけとなる。しかし、W・チャン・キムとレネ・モボルニュによって唱えられたブルーオーシャン戦略では、低コストと高付加価値を両立することが利益の最大化につながると説いている。

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