製造業派遣禁止 ( せいぞうぎょうはけんきんし )とは？
製造業派遣禁止とは、労働者派遣法で認められている労働者派遣制度を、製造業の分野で禁止すること。またはその動き。もともと労働者の派遣は禁止されていたが、1985年の労働者派遣法が制定され一部の分野での派遣労働者が認められるようになり、さらに2004年の法改正で製造業への派遣も解禁された。
2008年に世界的な経済の停滞が訪れると、製造業の工場などで相次いで派遣社員の解雇が行われた。2008年末には住居まで失った多くの派遣社員の人たちが東京の日比谷公園に集まり「年越し派遣村」が形成されるなど、社会問題となった。こうしたことから派遣労働を禁止し、雇用の安定を求める声が高まった。2009年6月に民主党など野党3党が製造業者派遣禁止の案を盛り込んだ労働者派遣法改正案を提出した。