有限責任 ( ゆうげんせきにん )とは?
有限責任とは、会社の債務(借金など)に対して、出資者が一定限度の債務を返済する責任を負うこと。もし会社が倒産した場合には、出資者は出資金額の回収をあきらめなければならないことはあっても、それ以上の負担を求められることはない。株式会社の出資者がこれに該当する。反対に、会社の債務に対して出資者が無限に債務を返済する責任を負うことを無限責任という。この場合、もし会社が倒産した場合、出資金だけでなく個人の資産からも債務を返済しなければならない。合資会社などは有限責任社員と無限責任社員の両方から構成されている。無限責任社員は、有限責任社員に比べて非常に責任が重いため、リスクを伴うような事業に無限責任社員として参加するのには慎重を期さなければならない。平成17年8月1日から活用が開始された新しい事業体であるLLP(有限責任事業組合)は、組合でありながら構成員全員が有限責任であるという特徴がある。