承継銀行 ( しょうけいぎんこう )とは?

承継銀行とは、破綻した金融機関の受け皿となる別の金融機関が見つからない場合に、一時的な受け皿となって事業を引き継ぎながら、最終的な受け皿となる金融機関を探すのを目的にした銀行のこと。

破綻した金融機関の業務を暫定的に維持、継続し、取引先の連鎖的な破綻を防ぐために用いられる。2000年に改正された預金保険法で定められている銀行であり、預金保険機構が全額出資した子会社として設立され、銀行法上でも銀行として扱われる。ただし、承継銀行の存続は、対象となる金融機関が破綻してから原則2年間、最大3年間に限られている。

2002年3月に設立された株式会社日本承継銀行は、いずれも破綻した石川銀行と中部銀行の一時的な受け皿として、事業を引き継いだ。その後、両行の最終的な譲渡先が決まり、役割を終えた日本承継銀行は、2004年に清算され解散した。代わりとして、2004年に設立されたのが第二日本承継銀行であり、2010年に破綻した日本振興銀行の事業を一時的に引き継ぐこととなった。

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