強制オプション ( きょうせいオプション )とは?

強制オプションとは、本来、消費者が加入するかどうか選択できるオプションサービスを強制的に加入させること。おもに携帯電話の販売において、オプションサービスへの加入を必須条件とする場合があり、社会問題となっている。「オプション(option)」とは、英語で「選択肢」や「自由選択」を意味するため、「強制オプション」は矛盾する表現だが、実態としてオプションサービスへの加入が強制となっているケースが存在する。

携帯電話のオプションサービスは、定額制の動画配信サービスや端末の補償サービスなど様々で、多くは有料となっている。強制オプションと呼ばれるケースでは、オプションサービスへの加入を断った場合、販売を拒否されたり、未加入による手数料を求められることがある。なお、オプションサービスには無料期間が設けられていることが多く、加入した場合も無料期間内に解約すれば金銭的な負担は発生しないが、解約するのに手間がかかったり、解約方法がわかりづらいといった問題もある。

携帯電話の販売は、一部の直営店を除いて携帯電話事業者自身ではなく、販売代理店が行っている。販売代理店は端末契約数のほか、オプションサービスへの加入率などによって手数料収入や支援金を得られる構造となっており、そのことが強制オプションにつながっていると指摘されている。

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