学習曲線 ( がくしゅうきょくせん )とは?

学習曲線とは、累積生産量が増えていくごとに、製品一個あたりの製造コストが下がっていくことを表した曲線のことで、右肩下がりの曲線を描く。表れる効果を経験曲線効果あるいは経験効果と呼ぶ。

製造業において、同一製品の累積生産量が増加するに伴い、単位当たりの総コストが一定割合で低下していくという関係を表している。縦軸に単位コストを、横軸に累積生産量をとったグラフで表され、対数軸にプロットすると右下がりの直線で示される。

従業員が製造や一般管理などの業務を学習することで、徐々に能率が上がっていき、コストの低減につながるために経験曲線が描かれることになる。製造業の中でも労働集約的な製造業や、複雑な工程がある製造業に特に当てはまるといえる。反対に製品や生産工程などに技術革新が頻繁に起きる製造業では経験曲線が単純な右肩下がりにはならず、コスト低減に結びつかない。

経験曲線があてはまり、将来の製造コストが下がることが見込める製品では、それを見越した価格設定をして競争力を持ち、高いシェアを獲得するという戦略を立てることができる。

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