反アマゾン法 ( はんアマゾンほう )とは?
反アマゾン法とは、インターネットで販売される書籍について、無料配送を禁止するフランスの法律の通称。小規模書店の保護を目的としており、ネット通販大手のアマゾンなどに実質的に対抗する法律であることから、「反アマゾン法」と呼ばれる。2014年6月にフランス上院で法案が可決され、大統領の署名を経て成立する。
フランスでは、ネット書店を含めすべての書店で、書籍を定価から最大5%割引して販売することが認められている。反アマゾン法では、割引された書籍を送料無料で販売することを禁止しており、ネット書店の書籍の価格には送料が加算されるため、実店舗の書店が価格競争で優位になる。フランスでは、人口に対する書店数が比較的多いとされ、文化を守る観点から小規模書店を保護するための法律となっている。
アマゾンのフランス版サイトでは、法案の可決を受け、従来は無料としていた書籍の送料を、1回の注文につき1ユーロセント(約1.4円)に変更した。