制約条件理論 ( せいやくじょうけんりろん )とは?
制約条件理論とは、企業活動のボトルネックに注目し、ボトルネックを改善することで全体の業務を改善するという管理理論。ボトルネックは制約条件とも言い換えられる。イスラエルの物理学者であるエリー・ゴールドラット博士によって考案された。
例えば製品を製造する工程で、ある工程だけが一日10個しかつくることができなければ、他の工程では50個以上つくることができたとしても、全体として製品は10個しかできない。この工程をボトルネックと呼ぶ。
TOCを実施するプロセスは、まずはボトルネックを見つけ出す、ボトルネックの改善をはかる、ボトルネック以外の工程をボトルネックの工程が最大化するように改善する、設備を増強してボトルネックを改善する、再びボトルネックを探すという流れになる。
TOCの考え方はどんな業種、企業活動にも適用できる思考プロセスで、戦略決定、マーケティング、進行管理などにも導入が広がっている。