仮条件 ( かりじょうけん )とは?

仮条件とは、新規公開株の値段をブックビルディング方式で決定する際に、主幹事証券会社が投資家に対して提示する売出価格のこと。ブックビルディング方式では、仮条件で投資家がどれぐらい買いたいかを調査した後に新株の価格決定をする。

仮条件は、主幹事証券会社がまず株価算定能力が高いと思われる機関投資家等の意見をもとに決定する。そして決定した仮条件を投資家に提示し、投資家の需要状況を把握することによって、マーケット動向に即した公開価格を決定するというプロセスで実施されている。

新規公開株の値段を決める方式にはブックビルディング方式のほかに、入札方式がある。入札方式は公開価格が高く設定される傾向にあり、株式公開後の円滑な流通に支障を来たすことがある。それに対してブックビルディング方式では、株式公開後の流通まで考慮した公開価格を設定できる。

1997年8月よりブックビルディング方式が採用され、新規上場申請会社は入札方式とブックビルディング方式のいずれかを選べるようになった。

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