プル生産方式 ( プルせいさんほうしき )とは?
プル生産方式とは、消費者の需要に応じて商品を供給するという生産方式のこと。消費者の購買行動が商品の供給を引っ張ることから、このように呼ばれている。消費者が主導である点に特徴がある。メリットとしては、必要なものを必要な量だけ、必要なタイミングで造ることで、利益を損なう欠品や無駄な在庫を減らすことが挙げられる。
その一方で、消費者の需要を予想して、それに基づき製造を行い、商品を物流センターへ保管しておき、それを適時市場へ供給する方式を「プッシュ生産方式」という。こちらはメーカーが主導である点に特徴がある。この生産方式に対しては一般的に、予想した需要に誤差が生じることで、過剰な在庫や欠品が生じるというデメリットが指摘されている。
「プル生産方式」は「プッシュ生産方式」のこのようなデメリットを解決するために、考えられた生産方式ともいえる。