ピラミッド型組織 ( ピラミッドがたそしき )とは?

ピラミッド型組織とは、企業が構築する人事組織の一形態で、指揮命令系統を1方向から持たせ、何段階かの役職を経由して、実作業をする社員に伝わる仕組みのこと。企業の経営陣をトップに各部門の部長、さらにその下の課長というように枝分かれした図が描かれる。

教育や昇進の流れが安定しており、従業員の帰属意識や結びつきが深くなることが特徴で、高度経済成長期の日本の企業で主流となった。反面、指揮命令の伝達が遅い、実績をあげた社員の評価があいまいになるなどのデメリットが指摘されている。

ピラミッド型組織に対して、近年マトリックス組織、フラット組織、プロジェクト組織といった組織形態が生まれている。マトリックス組織は1方向ではなく、複数方向からの指揮命令系統があるというもの。フラット組織やプロジェクト組織では、一人ひとりがスペシャリストとしての役割を期待される組織となっており、評価対象となる社員がはっきりとする。

関連用語

索引