ナラシ対策 ( ナラシたいさく )とは?

ナラシ対策とは、年間の農業収入が、標準的な年度の収入を下回った場合に、一定割合を積立金から補填する制度のこと。米と麦、大豆、てん菜、でん粉原料用ばれいしょの5品目が対象となる。

対象品目の年間収入を都道府県単位で合計し、過去5年間のうち最高と最低を除く3年分を平均した標準的収入額と比較する。当該年の年間収入のほうが下回る場合、標準的収入額との差額の9割が積立金から補填される。なお、ナラシ対策の積立金は、加入者の農家と国が1対3の割合で拠出したものとなっている。

ナラシ対策はこれまで、一定規模以上の農家しか加入できない面積要件があったが、2015年度より面積要件が廃止される。また、未加入者のナラシ対策への移行を促すため、2014年度の米に限っては、ナラシ対策が発動される場合、農家の拠出を必要とせずに、国費負担分の5割に相当する金額が支払われる。

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