セル生産方式 ( セルせいさんほうしき )とは?

セル生産方式とは、製品を生産する方式のひとつで、一人もしくは少数の人数で製品の完成まで担当する生産方式。作業員が作業をするコンパクトな生産ラインのことをセルという。

従来のベルトコンベアを使った流れ作業にはない、セル生産のメリットは、発注から完成までの時間であるリードタイムが短くなること、在庫を削減できること、生産品目を柔軟に替えられるため、多品種少量生産ができること、完成まで担当するため作業員の責任感とモチベーションを上げることができ、創意工夫が生まれることなどがある。

一方で作業員のモチベーションや熟練度に依存しているために、作業員一人ひとりの力量の差が表れる、作業員が熟練するまでに時間がかかるといったデメリットもある。

消費者のニーズが多様化し、多品種少量生産によって、タイミング良く市場に製品を投入することが求められている近年では、特に需要変動の激しい情報機器メーカーや家電メーカーでセル生産を採用して、国内で製品を製造する傾向が高まっている。

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